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今日の「小枝不動産」は、まさに“日本の住まいの原点”を見せてもらった回でした。
舞台は奈良県・葛城市。日本最古の官道沿いに建つ、築200年以上の江戸時代の名建築です。
まず驚かされたのは、その敷地の広さ。
車は斜めなら何台でも停められそうな余裕があり、土地面積は約458坪。
玄関の格子戸をくぐると、土間はタイル張りに改修され、硝子障子がやさしい光を室内に取り込んでいます。
室内は、まるで旅館のような落ち着き。
和室6帖に、3帖の仏間、ついたてには「鶴宿る千年」の書。
家具や調度品もそのまま付いてくるとのことで、七福神の木彫りや長持ち、火鉢など、時代を超えて大切にされてきた空気を感じました。
中庭には今も“生きている”井戸があり、かつては洗濯にも使われていたそうです。
お風呂やキッチン、トイレなどの水回りはしっかりリフォーム済みで、
IHクッキングヒーターやヘルシオ、ウォシュレットまで完備。
「古い=不便」というイメージを良い意味で裏切られました。
蔵や離れ、電動シャッター付きのガレージ(3台分)まであり、
主屋の屋根は瓦と茅葺きが共存する非常に珍しい造り。
代々この家を守ってきた家族の歴史と誇りが、建物の隅々から伝わってきます。
最寄り駅は近鉄当麻寺駅から徒歩20分。
そして気になる販売価格は 5,800万円。
この内容を知ったあとだと、「こりゃええど〜」と小枝さんが言いたくなるのも納得でした。
住むだけでなく、旅館や文化的な活用も想像が広がる一軒。
日本の家の奥深さと、手を入れながら住み継ぐことの価値を、改めて感じさせてくれる放送でした。